ToothFairyプロジェクトとは

海や船の活動で知られる日本財団が進めているToothFairyプロジェクトをご存知ですか。

このプロジェクトは日本財団と日本歯科医師会が行う社会貢献プロジェクトです。全国の歯科医院で行われている歯科治療により不要となった金属を寄付して、ミャンマーを始めとする海外での学校建設プログラムや小児がん撲滅プログラムなどに活用します。歯科医師だからできる社会貢献プロジェクトとして注目を集めています。

日本財団と日本歯科医師会の協力により、2009年6月より開始された「トゥースフェアリー(Tooth Fairy)」=歯の妖精=プロジェクトは、全国の歯科医院で治療の際に不要になった金歯などの撤去金属を日本財団に提供し、リサイクルして得た資金を様々な公益活動に充てるものです。

トゥースフェアリーとは歯の妖精という意味で、欧米に伝わる「抜けた乳歯を枕の下に入れて寝ると、歯の妖精がご褒美をくれる」という言い伝えから、この名前が付けられたそうです。

日本財団によると、ヨーロッパなどでは既にこうした活動が実施されているようですが、歯科というひとつの業界をあげて社会貢献活動を行うというのは世界でも初めてとのことだそうです。昨今の「小さな政府」という時代の流れにも沿ったもので、「民」の立場から「公」の仕事を担う仕組みづくりとして注目されています。

日本財団は、集まった歯科撤去金属をリサイクルし、ミャンマーの学校建設、小児がん患者支援など公益活動に充て、活動内容、収支報告はすべて公開しています。また、金属のリサイクルについては、業者の信頼性が必要なこと、自社分析工場を持っていることなどを勘案し、以下の4社と基本契約を結んでおります。

相田化学工業株式会社、アサヒプリテック株式会社、松田産業株式会社、横浜金属

寄付の使われ方1:「TOOTH FAIRY 学校建設プログラム」

経済発展が著しいアジアの中でも、ミャンマーを始めとする一部の国・地域では子供たちの“学びたい”という希望に十分応えることができません。「TOOTH FAIRY 学校建設プログラム」は、厳しい環境にあるミャンマーなどで学校建設を進め、学校運営に必要な資金を捻出するための収益事業も組み合わせることが特徴です。

例えば電気のない村では小規模水力発電を行い、村に電気を供給して利用料を徴収し、それを学校の運営資金にあてたり、子ども達への奨学金にも使われたりするそうです。

寄付の使われ方2:「TOOTH FAIRY 小児がんプログラム」

「わずか2坪の空間」。この狭い空間で、小児がんの子供達は半年以上を病と闘いながら成長していかなければなりません。医学の進歩で小児がんの7割は助かるようになりました。しかし、化学療法は子供の口腔内に大きな負担を強い、歯科医療との連携がとても重要です。

「TOOTH FAIRY小児がんプログラム」は、小児がんと闘う子供たちを応援します。