ドライマウス人口増加

日本国内では「ドライマウス」に悩む人は、潜在患者さんも含めると500万人とも700万人とも言われています。

先日の日本歯科医師会広報紙に、ドライマウスに関する「Living Health & Lifeフォーラム  口の中の乾き、のどの渇きは隠れた病気のサインかも “口腔乾燥症(ドライマウス)”に悩んでいませんか」という市民向けフォーラムが東京・紀伊國屋サザンシアターにて、が開催されと報じられていました。
(サンケイリビング新聞社・日本歯科医師会主催、ジーシー協賛)

http://www.gcdental.co.jp/topics/2009/090612_2.html

ドライマウスの正式名称は口腔乾燥症と呼ばれ、男性よりも女性に多く現れやすい病気ですが、病気というよりは、口腔内の症状と扱われ、口の中や喉の渇きを主訴とする症状が現れます。

眼科領域の「ドライアイ」同様、IT化社会の到来とともにストレスやVDT労働との関連から注目され始めています。

ドライマウス人口増加の背景には、前述のIT化社会の到来に伴う現代人特有のストレスや不規則な生活、サプリメントの窩状摂取や薬物の副作用が原因ではないかと言われています。

口の渇きや舌の痛みが気になる方は要注意です。

その他、唾液の分泌低下には様々な原因が存在し、加齢やストレス、喫煙などがあげられます。

またシェーグレン症候群という病気の症状の一つと言われています。

ドライマウスの典型的な症状は、唾液分泌量の低下に伴う口腔内の粘着性の不快感や、舌痛症や飲み込み障害などが見らます。


治療方法には、含嗽剤、トローチ、口腔用軟膏、人工唾液、内服薬等があります。

含嗽剤には含嗽用のアズレン、イソジンガーグルが比較的よく用いられています。


最も一般的な人工唾液は「サリベート」と呼ばれる人工唾液の噴霧薬です。唾液の代用で口内を潤します。シェーグレン症候群など、唾液の分泌障害による口内乾燥症に用います。
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se23/se2399801.html

作用時間が短いことや睡眠中は使用できないことから、睡眠中は、モイスチャー・プレートと呼ばれる、湿潤保持機能を持ったマウスピースが有効です。

就寝前にこのマウスピースにサリベートを塗布して寝ます。

就寝中にサリベートが徐々に染み出してきて潤いを保ちます。


人工唾液が発売される以前は有効な薬剤がほとんど無かったため、唾液腺ホルモン剤が使われていたこともあったようですが、最近では人工唾液の使用が一般的となりました。

3Mix-MP®法

前の記事

当院の取り組み